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ルイーズ 阿久沢(あくざわ)

ルイーズ 阿久沢(あくざわ)

東京都出身。フルタイムでオフィスワークを続けながら、バンクーバー新報記者として長年日系コミュニティーの人物やイベントを取材してきた。2016 年より日系祭り実行委員長、2020 年より日系文化センター・博物館理事に就任。ブログ、SNSで日常生活を更新中。

G7広島サミット レガシー・プロジェクト「若者たちのピース・キャラバン」で日本とカナダの若者が議論・交流会

G7広島サミット レガシー・プロジェクト「若者たちのピース・キャラバン」で日本とカナダの若者が議論・交流会

G7広島サミットの火を絶やさないために  G7広島サミット レガシー・プロジェクト「若者たちのピース・キャラバン」とは、広島県が行う事業で『へいわ創造機構ひろしま』が実施(後援:外務省)。G7広島サミット(今年5月19日から21日に開催)の成果を受けて、広島を中心とした日本の若者を日本を除くG7各国に派遣し、現地の若者との議論・交流を通して広島への関心を更に高めつつ、核兵器問題をはじめとした幅広い地球規模課題の解決に向けた機運向上を図ることを目的としている。 アメリカ・カナダへの派遣は11月12日から19日に実施。サンフランシスコでの行程を終えバンク―バーに到着した日本の大学生・大学院生5人は、15日に在バンクーバー日本国総領事館で岡垣さとみ首席領事と久田桂嗣領事から日加関係やカナダ情勢、G7広島サミットなどについてのレクチャーを受けた。翌16日はブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)内 C.K.Choi ビルの会議室で、カナダにおける若いリーダー育成のための組織『ヤング・ディプロマッツ・オブ・カナダ』(Young Diplomats of Canada)から参加の5人とワークショップに参加。17日にはバンクーバー博物館、日系文化センター・博物館を訪問し、日系カナダ人の歴史について学んだ。 日系文化センター・博物館を訪問した「若者たちのピース・キャラバン」参加者たち(左から)ルイーズ阿久沢(日系センター理事)、奥田弥陽乃さん、鬼木優里さん、ケーラ後新門フォスター事務局長、山田杏菜さん、神田実鈴さん、四反田直樹さん(写真提供: へいわ創造機構ひろしま) 日本から派遣された大学生・大学院生5人 奥田弥陽乃(ややの)さん(広島大学1年)は、広島の大学生として何かできないかと考え、夏休みに模擬国連に参加。同じころ、このプロジェクトに応募した。「国際政治に関心があり、政治という手段を用いて平和で協調性のある世界を構築したいと考えています」山田杏菜さん(京都大学2年)は大阪で生まれ育ち、高校生のときに2年半アメリカで暮らした。「授業で原爆について話し合う時間があり、核兵器問題について興味を持つようになりました。覇権国の異なる立場や歴史的背景を理解しながら、核軍縮と国際平和に向けた協力の重要性について主張したいです」神田実鈴(みすず)さん(広島大学大学院修士2年)はG7広島サミットでは、メディアセンターで通訳のボランティアをした。その後、7月に岸田総理大臣が広島を訪問した際に、若者代表として総理との懇談会に出席した。「具体的な政策レベルでの対話というのはむずかしいですが、若者であれば本音の議論ができるのではないか、自分たちに何ができるか、議論を深めたいと考えています」 鬼木優里(おにき・ゆうり)さん(京都大学2年)は中学・高校時代を広島で過ごし、ドイツの高校に2年間留学した。広島では慰霊碑巡りの案内や核兵器廃絶のための草の根運動に参加した。「核兵器をはじめとした大きな課題に対して私にできることはなにか、また原爆を落としたアメリカという相手国のことを知る機会になるのではと、この派遣を通して模索していきたいと考えています」 四反田(したんだ)直樹さん(京都大学4年)は工学部でAIを使ったロボット制御の研究に取り組んでいる。「自分のやっている研究が軍事利用されるのではという問題もあり、自律ロボットが次の核兵器にならないためにはどうしたらいいかということを議論できればと思っています」 「世界を非平和にしている要素は何ですか?」  11月16日、政策デザインワークショップの議題は「世界を非平和にしている要素は何ですか?」で、日本とカナダの若者10人が、核兵器、ウクライナ支援、中国対策、エネルギー危機、食糧、地球温暖化などについて議論。その他の関心事についても意見を述べあった。 終了後に感想を聞くと「カナダでは先住民に対する問題意識が、思っていた以上に高いことを実感した」「日本では自然災害というと地震や津波を考えるが、アルバータ州の人が気候変動を挙げ、大雨による壊滅的な洪水の話をしたのが印象的だった」「日本のジェンダー問題について聞かれたがうまく答えられなかったので、今後の課題にしたい」など。それぞれが今後も地球規模課題の解決に向けて模索し、平和の実現のために行動していきたいと語った。(取材 ルイーズ阿久沢) 政策デザインワークショップ終了後、閉会の挨拶をする在バンクーバー日本国総領事館の岡垣さとみ首席領事(Photo by Louise Akuzawa ©...

60周年を迎えた裏千家淡交会バンクーバー協会秋晴れの新渡戸紀念庭園で記念茶会開催

60周年を迎えた裏千家淡交会バンクーバー協会 秋晴れの新渡戸紀念庭園で記念茶会開催

 60周年を迎えた裏千家淡交会バンクーバー協会が10月7日、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)内の新渡戸紀念庭園内の茶室『一望庵』で記念茶会を開催した。秋晴れに恵まれたこの日、丸山浩平在バンクーバー総領事・夫人、UBCボタニカルガーデン・アソシエートディレクターのタラ・モロー博士を主賓に行われた茶会には、裏千家ビクトリア協会の会員もお祝いにかけつけた。(取材 ルイーズ阿久沢)   1960年代、UBC内に新渡戸紀念庭園が完成した際に立てられた茶室は1990年代に傷みが激しくなり、当時の裏千家鵬雲斎千宗室家元(現・千玄室大宗匠)の好意により修復が始まった。1994年完成時には家元夫妻を迎えて記念茶会を開催したという。 茶席では境野章子(あやこ)先生が思い出を振り返りながら、大宗匠が4月に100歳になられたことから、床の間には大宗匠100寿記念の色紙『寿 福来る』が掲げられたと説明した。 『一望庵』にて(左から丸山浩平在バンクーバー総領事・夫人、ビクトリア協会より水戸和子先生、バンクーバー協会の境野章子先生)(Photo by Louise Akuzawa © Vancouver Shinpo) 新渡戸紀念庭園内の茶室『一望庵』(Photo by Louise Akuzawa © Vancouver Shinpo)  紅葉が始まりかけた色とりどりの木々を見通せる茶室では、会員手作りの主菓子が振る舞われ、全4席、会員を中心に計46人が秋のお茶会を楽しんだ。 コロナ禍でこの3年間、思うような活動が出来なかったため、今回は内々のお茶会となったわけだが、本間真理会長は「60周年という節目を迎えるにあたり、とてもうれしく思います。今日という日を迎えることができたのは、家元のご支援、諸先生方の献身的なご指導と、会員の皆さまが一生懸命お稽古に励まれ、この地で日本文化である茶道を広げる努力をなさった賜物でもあります。お茶のお稽古を通して皆様とふれあい、相手を敬い、人間性を深め、豊かな日常を増やすことを目標に頑張っていきたいと思います」と話している。

壁画アートの祭典 バンクーバー・ミューラル・フェスティバル8月4日~13日に開催

壁画アートの祭典 バンクーバー・ミューラル・フェスティバル8月4日~13日に開催

お気に入りの壁画を探してみよう 8月4日から13日までバンクーバー市内で、壁画アートのイベント、バンクーバー・ミューラル・フェスティバル(VMF)が開催される。メインストリートと5番街にあるシティーセンター・アーティストロッジを中心に、期間中は壁画ツアー、屋台やクラフトのテントが並ぶストリートパーティーほか、アストロ・スタジオ(163 ウエスト4番街)の裏道ではアーティスト20人以上によるライブ・ペイントショーも見られる。  VMF開催中はメインストリート界隈を中心にさまざまなイベントが開かれる(撮影:Gabriele Martins)  アーティストの安藤真理子さんは2021年のVMFに参加。「サイズも使う画材も普段とまったく異なったし、猛暑の真夏の野外制作だったので天気予報とにらめっこをしつつ、2週間の限られた期間での奮闘でした。サイズは確か8×30フィートだったので、足場を組みました。場所はマリンウェイとバウンダリーのリバー・ディストリクトという、新しい住宅地域の散歩道に面しています。お散歩する近所の方々から声をかけていただいたり、同じ現場で制作していたアーティスト達と励まし合いながら、とても良い体験になりました」と話している。 安藤真理子さんの作品『Day Dreamer on the Tree』 (撮影:Gabriel Martins) クラーク・ドライブの店舗に描かれた壁画は大木美明(ミア)さんの作品(撮影:Sabrina Miso Creative)  建物が取り壊される場合を除いては、基本的に年々増え続けている壁画。壁画ツアー(リンクから要予約)に参加して制作にまつわる裏話を聞けば、その作品をぐっと身近に感じるのではないだろうか。(取材 ルイーズ阿久沢) バンクーバー・ミューラル・フェスティバル(Vancouver Mural Festival) 日時:2023年8月4日(金)〜8月13日(日)場所:バンクーバー市内ウェブサイトはこちらから

宝塚歌劇団OG公演『World of Dreams』5年ぶりにバンクーバーへ

宝塚歌劇団OG公演『World of Dreams』5年ぶりにバンクーバーへ

 宝塚歌劇団OGによるレビュー『World of Dreams』が、再びバンクーバーにやってくる。5年前、華麗なステージに加え、場内を歩き回っての演出に、夢心地になった人は多いはず。(取材 ルイーズ阿久沢) 「2018年9月のバンクーバー公演を観に来てくださった皆さまから、再演を望む熱い声を多くいただきました。それは前年のシアトル公演では得ることがなかった反響で、ぜひともバンクーバーで再演したいと望んでおりました」と米国シアトル在住のプロデューサー、フラワー・サキコさん。 出演者は毬穂えりな(まりほ えりな)さん、天羽珠紀(あもう たまき)さん、綺華れい(あやか れい)さん、珠まゆら(たま まゆら)さんで、前回の3人に天羽さんが加わり、よりパワーアップしたステージを目指して稽古に励んでいるという。 「再びバンクーバーでコンサートをさせていただけますこと、本当にうれしく思っています。皆さまに楽しい時間を過ごしていただけますよう、盛りだくさんなプログラムをご用意していますので、どうぞご期待ください」と、メンバー最上級生の毬穂えりなさんがメッセージを寄せてくれた。  宝塚歌劇団の第一線で活躍したスターたちが代表作『ベルサイユのばら』や、往年の人気作品の名シーンや名曲を抜粋してつなぐエチュード形式。花形である男役と、それを引き立てる娘役。宝塚ファンはもちろん、初めての人にとっても、海外にいながら宝塚歌劇を観られるこの機会をお見逃しなく。 World of Dreams 2023 (写真右下)毬穂えりな (まりほ えりな)元宙組、1994年入団抜群の歌唱力で娘役として活躍退団後は映画『大奥』に出演。その後もディナーショー、ライブ活動等、歌を中心に活動。(写真左下)天羽珠紀 (あもう たまき)元宙組、1997年入団15年間男役として在籍現在はOSK日本歌劇団で歌唱指導の傍ら、自身もステージで歌を中心に活動。また鍼灸師としての顔も持つ。(写真右上)綺華れい (あやか...

バンクーバー生け花協会『春の生け花展』

バンクーバー生け花協会『春の生け花展』

~日系盆栽クラブの展示も同時開催~  さわやかに晴れあがった5月6日と7日、『春の生け花展』がブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で開かれた。  創立58年を迎えたバンクーバー生け花協会(VIA)は、今回初めて日系センターと展覧会を共催。ロビーでは日系盆栽クラブの作品も展示され、両日とも花や草木に興味を持つ人たちでにぎわった。  同センターのイベントホールが『林光夫&恵美子ホール』と命名され、除幕式が行われたばかりの会場では、池坊、山月、草月、華道すみの4つの流派から65点の作品が展示され、3回のワークショップには事前申し込みをした62人が参加。ウエイトリストが出るほど好評だった。  一般公開を前に、在バンクーバー日本国総領事丸山浩平氏を主賓に迎えて、VIA創始者の華道すみ、草月流の代表者が、VIA会長のキンバリー・クックさんとともにリボンカット。この席で丸山総領事が「生け花を学んだことはありませんが、花や草木がみずみずしく生き返る過程に感銘します」とスピーチし、ワークショップや展示を熱心に見てまわった。(取材 ルイーズ阿久沢) 開会式でリボンカットをしたみなさん。(左から)VIA創始者の角澪潮さん、丸山浩平総領事、VIA会長キンバリー・クックさん、VIA創始者のボイコット清子さん (Photo : Louise Akuzawa) VIA会長のキンバリー・クックさんから説明を受ける丸山浩平総領事 (Photo : Louise Akuzawa) 季節の花、葉や枝などを用いた作品。(左上)草月流、(右上)山月流、(右下)華道すみ、(左下)池坊 (Photo : Louise Akuzawa)...

VMOバンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ ピアニストの仲道郁代さんを迎えて

VMOバンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ ピアニストの仲道郁代さんを迎えて 4月15日にスプリング・コンサート開催

 バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ(VMO)が4月15日にスプリング・コンサートを開催する(メディアスポンサー:バンクーバー新報)。毎年、春のコンサートは岡部守弘記念とし、VMO音楽監督で首席指揮者のケン・シェさんが、恩師である故岡部守弘指揮者に捧げてタクトを振る。  今年のソリストは、デビュー以来35年にわたり魅力を発信し続けるピアニストの仲道郁代さん。バンクーバー公演を前に、日本からメッセージを寄せてもらった。 ベートーヴェンが込めた思いを新たに  ケン・シェさんが「美しく抒情的で、表現豊かな演奏をするピアニスト」と絶賛する仲道郁代さん。今回演奏するのは、仲道さんが長い年月研究を続け、演奏活動の核となっているベートーヴェンのピアノ協奏曲の中から、第5番変ホ長調作品73『皇帝』。  「1809年ナポレオンがウィーンに侵攻し、ウィーンの街は砲撃を受けました。その際、ベートーヴェンは地下に逃げ込み、耳を塞ぎながら恐怖に慄いた。そんな中、死を思って書いたというのがこの協奏曲です。いわゆる華麗な協奏曲というイメージを持たれる曲ですが、ベートーヴェンが込めた思い、メッセージを、新たな光を当てて捉えてみたいと思っています」 待望のバンクーバー再訪  実は仲道さんは、2005年と2006年に当地で演奏しており、そのときのピアノリサイタルを覚えている人も多いようだ。  2018年からは『The Road to 2027』 というリサイタル・シリーズを進行中。「春はベートーヴェンの作品を中心とした音楽による哲学を聴くプログラム、秋はピアニズムを追求するプログラムです。私の演奏活動の更なる景色を見せてくれることになると思っています」  「ケン・シェさんとは、音楽について忌憚なく話し合い、作ることができると思います。今回、新たな皇帝像を一緒に作り上げることを楽しみにしています」とのこと。  仲道さんのベートーヴェン。VMOとの共演をお見逃しなく。(取材 ルイーズ阿久沢) 仲道郁代さん(撮影:Taku Miyamoto) 仲道郁代(なかみち・いくよ):名実ともに日本を代表するピアニスト。バイエルン放送響、フィルハーモニア管等、海外の楽団とも共演多数。ベートーヴェン没後200周年の2027年に向けて「仲道郁代 The Road to...

バンクーバー朝日

少年野球チーム『新朝日』 4年ぶりに日本へ遠征

 コロナ禍で日本への遠征を延期していた少年野球チーム『新朝日』に、ようやくそのときが来た。選手20人、コーチ5人が3月8日から19日まで神戸を中心に滞在し、日本の野球チームと親善試合や交流を行う。  出発前にブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市内の室内練習場を訪ね、チームに話を聞いた。 バンクーバー朝日の栄誉を称え  カナディアン日系ユース・ベースボールクラブ(現:朝日ベースボール・アソシエーション)が発足したのは2014年。13歳から15歳までの少年が野球チーム新朝日に入団し、バンクーバー朝日の栄誉を称える記念試合を行った。  バンクーバー朝日とは、戦前のバンクーバーで活躍した伝説の日系人野球チームで、1914年(大正3)年から27年間続いた。新朝日が結成されたのは、オリジナルの朝日誕生から、実に100年目のことであった。  新朝日は記念試合で終わることなく毎年入団テストを行い、選手たちはシーズン中はそれぞれのチームでプレイし、オフシーズンのみ新朝日として週1回の練習に励むというパターンが出来上がった。  選手のひとりトーマス・メインくん(15)は、7歳ごろから日系カナダ人の友達と野球をしてきた関係で新朝日に入って、今年で4年目。「日本の文化や歴史に興味があり、遠征後は同行する両親、妹と日本に残り、広島に旅行する予定です」と話す。母親のマーリさんは「私は日系ではありませんが、戦前の朝日が行ったフェアプレイ、道徳心を大切に引き継いでいる新朝日の精神は素晴らしいと思います」と朝日に魅せられたひとりだ。  朝日の元選手で、唯一の生存者であるケイ上西(かみにし)さんは現在101歳。朝日は1941年に第二次世界大戦勃発とともに解散を余儀なくされたが、上西さんは1939年から2年間、内野手として活躍した。  1月に新朝日とともに誕生日を祝った上西さんは「朝日の精神が引き継がれていることをうれしく思います。日本でいいプレイと交流をしてきてもらいたいです」と思いを述べた。 朝日の元選手で、唯一の生存者であるケイ上西さん。1月には新朝日のメンバー、丸山浩平総領事とともに101歳の誕生日を祝った。日系文化センター・博物館にて(Photo: Manto Artworks © Asahi Baseball Association) 今回は神戸中心に  新朝日は結成の翌年、2015年に日本遠征を行った。おりしも2015年はバンクーバー市と横浜市の姉妹都市提携50周年にあたることから、日本滞在中は横浜市長表敬訪問や地元チームとの親善試合が行われた。  以降2年ごとに日本へ遠征することを目標にし、2017年は奈良県の天理大学、愛知県の大府高校などと、また2019年は多くのカナダ移民を出した滋賀県彦根市を中心に地元のチームと親善試合を行ったが、2021年の遠征はコロナ禍により延期。日本遠征チーム選抜規定は15歳までだが、選抜されながらも日本行きを断念していた年長選手らの参加が今回認められた。  2023年日本遠征のキャプテンを務めるカイ・コンキンくん(16)は、3歳から野球を始め、新朝日に入って3年目。「日本は初めてです。文化やたべものに興味があるし、日本の野球の練習法も見てみたいです」と話す。また、久保伸太朗くん(15)は両親の仕事の関係でバンクーバーに来たが「日本の野球を経験したい」とのこと。  最年少の参加は長友奏太くん(13)で、兄の良真(りょうま)くんも新朝日で2017年と2019年の遠征に参加した。朝日ベースボール・アソシエーションの理事で2023年日本遠征のマネージャーを務める母親の千恵さんは、ユニフォームや帽子などの注文、日本でのホテル予約などさまざまな役割を果たし、一家で新朝日をサポートしている。  4年ぶりとなる今回の遠征は、神戸市を中心に行われる。神戸球友ボーイズ、明石ボーイズ、小野ボーイズ、履正社高校女子硬式野球部、IPU(環太平洋大学)女子硬式野球部、関西大学、三菱重工WEST硬式野球部との親善試合や見学が予定されている。...

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