第95回 ~バンザイ三唱を!~
(バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。) バンザイ三唱を! 次に迎える年が2000年(この記事が掲載されたのは1999年12月です)。新世紀とあって巷は騒がしいですが、どんな年でも念頭にあたって思うことは、やはり「今年も健康で幸せな年でありますように!」ということではないでしょうか?そこで今年最後のヨガからのメッセージは、健康のため幸せな新年のために「バンザイ三唱のススメ」です。 <姿勢が感情に与える影響は強し> 悲しい時、落ち込んでいる時、疲れている時、私たちは必ず肩を落とし、背を丸めて、下向きかげんの実に ”情けない” 姿勢をしているもの。もし今あなたが落ち込みの真っ只中で、心身共に疲れているとしたら、背筋をスッと伸ばし、胸をはるのがいかにギコチないかわかるはず・・・そうなのです。胸をひらいて、よい姿勢をとっていては思いっきり落ち込んだり、悲しんだりするのはとてもムズカシイこと・・・。 このように「姿勢」は「感情」に直接関係し、その与える影響は私たちが考えているよりはるかに強いのです。よって、精神を安定させ、心身を元気にするためにはその「逆」をしてみること。背筋をスッと伸ばし、胸をひらいて前を見ましょう。ね?少しはシャキッとしてきませんか? 「病(やまい)は気から」の言葉のように気から病んでしまう方も多い現代。元気がない時、気力が湧かない時、ストレスで情けない姿勢になっている時、お腹の底から気合いを入れて大声で『バンザーイ!』と叫んでみましょう。 控えめで、おとなしい日本人にとって大きな声を出すのは、最初抵抗を感じるかもしれませんが、ナニ!慣れてしまえば大丈夫。まずは今年のカウントダウンの際、この記事を説明し、周りの人を巻きこんで(?!)みんなで「バンザイ三唱」で新年を迎えることから始めるのも悪くないかも・・・。 <バンザイを唱えるためには・・・> (1)姿勢がよくないとできない★両手を上にあげることで全身がのびのびと伸ばされ、背筋も胸も、真っ直ぐに伸び、ひらかれる。 →縮まって圧迫されていた内臓も伸ばされ新鮮な血液が流れてエネルギーが体の中心から全身に充電される。★胸を大きくひらくことで、心もひらく。 →胸が閉じていると心までも閉じてしまうとヨガではいいます。そして、心臓・肺もひらいて深い呼吸ができる。 →心が安定する。(2)お腹から声を出すことで腹に力が入り、心身の ”中心” を充実させる。★お腹から声を出すと呼吸が深く安定する。 →ヨガの「腹式呼吸」が自然にできる。ストレス解消の効果大!★大きな声を出すために腹と腰に力が充実する。 →体の中心、要(かなめ)に力が充実することで、心身共に非常に安定する。エネルギーが満ちる。 →腰に力がこもることで、精神力を強化しつまらないことでクヨクヨしなくなる。 →「声が大きな方は元気」といいます。元気でない方はお腹からしっかり声を出す訓練をしましょう。以上のように力に満ちた心身をつくります。 以上のことをしっかり心に留め、「バンザイ」を3回も唱えれば、丸末弟t体も伸び、体の中心にエネルギーが充電され気分も晴れ晴れ、気力も充実するはず! <そして最後に私からのメッセージ・・・> 新年に向かい皆様の健康と幸せを願いつつ、両手をあげ、大きな声で!!! 「メリークリスマス そして ハッピー・ニュー・イヤー!」 ≪和子からの一言≫ 今回の記事は2000年に掲載されたものですが、世界事情は難しい問題を抱えたまま。毎日の暗いニュースや気分を吹き飛ばして、ぜひだまされたと思ってお試しください! ヨガでは口角を上げると体の中の左右のエネルギー・チャンネル(スシュムナ・ナディ)が開き、心も開きます。ぜひ口角を上げて(作り笑顔でもOK!にっこりスマイル!)大きな声でバンザイを唱えてみてください。 今年もいろいろありましたが、一年の有終の美を飾る大切な毎日をお過ごしください。皆様のご健康と多幸をお祈りしています!合掌 ~KazukoヨガではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるオールレベルのヨガを行っています~プライベートレッスンなどはお気軽にお問合せください。ヨガ・インストラクター 池側和子778-891-9917/kaz_ikegawa@hotmail.comwww.kazukoyoga.com