第5回 小豆寒天とカシューナッツクリームのデザート
今回ご紹介するのは、カシューナッツがたっぷり入ったデザートです。このレシピは親しい友人Marlene Watson-Taraの『Go Vegan』を参考にしたものです。全てのナッツ類は水に数時間つけておくことによって、エンザイム・インヒビターが水によって、解けて、消化しやすくなります。豆類もそうですが、腸内でのガスの発生も少なくなります(ナッツを浸けておいた水は捨てます)。 ◆材料 アップルジュース 1カップ 寒天粉末 小さじ1/2〜1 または アガアガフレーク 大さじ2〜3 小豆 1カップ カシューナッツ 1カップ なつめやし(デーツ) 8個ほど レモン汁 小さじ1/2 バニラエキストラクト 小さじ1/2 水(あるいは豆乳かアーモンドミルク) 1/2 カップ ベリー お好みで ◆作り方 《カシューナッツクリームの作り方》カシューナッツは一晩、水につけておく。 なつめやしは全て種を取り、小さく切る。 水を切ったカシューナッツをブレンダーに入れ、なつめやしを半分、レモン汁とバニラエキスクトを加え、スムーズになるまで攪拌する。ブレンダーが回りにくければ、水(あるいは豆乳かアーモンドミルク)を適量(1/2カップほど)加える。この時、液体は少しずつ入れ、クリームが柔らかくなりすぎないように気をつける。 《小豆寒天の作り方》小豆は好みにより、一晩、水につけておかなくても良い(小豆は小粒の物が好ましい。形を保ちたいときは、水につけておかない)。 小豆に切手サイズの昆布を入れて、軟らかくなるまで煮詰める。時々冷水を足してショックを与えると芯まで軟らかくなる。 軟らかく炊き上がった小豆が少し冷めたら、残りのなつめやしと水(1/2カップ※分量外)を入れてブレンダーに入れる。この段階ではあまりスムーズならなくても良い。 小鍋にアップルジュースを入れ温める。寒天粉末かアガアガフレークをいれて、必ず1〜2分間、沸騰させる(粉っぽさをなくすため)。 アップルジュースと寒天が少し冷めたら、ブレンダーの小豆に注ぎ込み、スムーズになるまで攪拌する。 《飾り付け》 小さめの透明のグラスコンテナーを選ぶ。 プラスチックバッグにカシューナッツクリームを入れて、角をハサミで切り、そこから押し出して使うと便利。「小豆、カシューナッツクリーム、ベリー」 の順に3層にして飾る。トッピングとして、パセリかシラントロ、またはミントの葉を使えば、さらに綺麗に見える。 小豆寒天とカシューナッツクリームの材料 小豆寒天とカシューナッツクリーム マクロビとは 正式には、マクロビオティックといい、語源は古代ギリシア語のマクロバイオス。環境と食物を正すことが、心と体の健康につながると考え、自然のあり方に適応した生活方法のことを指す。食事に関しては、日本の伝統食を推進し、玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とする。ローカル、無農薬・無肥料の有機食材をベースに、調味料は良質な海塩(ヒマラヤピンクソルトでも可能)、有機味噌、有機醤油の使用を勧めている。肉や魚を食べてはいけないといった制限もなく、あくまでバランスのとれた生活を重視。また、独自の陰陽論で調理する。 *このコラムは、高木さんの協力を得て、バンクーバー新報2020年の記事を再編集したものです。(写真提供 高木国雄さん)