「ああ、疲れたぁ。」「でも、たのしかったぁー。」さくらシンガーズメンバーのポットラック・ピクニックに参加させてもらったのだ。そして、今帰ったところ。とにかく、疲れた。けれどやっぱり行かせて貰えてよかった。そして、この「幸せ感」を今ここに書いておかないともったいない。このグランマはすぐ忘れるからね。楽しかった今日の思い出を、さぁ今から書き始めよう。
彼らがこの春、バンデューセン公園の桜祭り(Sakura Days Japan Fair)で歌った歌を、このピクニックで全部歌ってくれた。本当に美しい。どうしてこんなに美しいのだろう。グランマでも知っている歌が90%。コーラス用に少し編曲してあって、より美しく聴こえてくるのだった。
今日も雑談で皆に笑われたけど、私は本当に音痴なのだ。昔、グランマの学生時代にゼミで2年間、たった1曲、ドイツ語で「野ばら」を教授の趣味でクラスソングみたいに毎週歌っていた。それが3部合唱にまでなった。私は歌えないけれど、ソプラノが高音、位はわかっているけど、メゾソプラノもアルトも、音が取れない。声も出ないのだ。出るとしたら、多分、テナーか悪くすればバリトンだろうか?だから、クラスメートから「澄子さんは口だけ動かしてね。」「声は出さないでね。」と言われていた。やがて皆卒業し、時は、私の結婚披露宴。そろって来てくれた。今、写真で見ると6、7名いる。クラスメートが皆で歌を歌うと言う。そして、花嫁の私にも一緒に立てと言うから立った。歌う寸前に「澄子さん口だけねぇ。」と耳元で言って、皆がニッコリした。
この話の後、シンガーズで指揮を執る中堀さんが皆で歌おうと「ぽっぽぽ、鳩ぽっぽぽ…」と歌い始めた。皆で歌った後、近くにいた私に「歌った?」と聞いた。「うーん、歌わない。」と答えた。でも優しいねぇ。それすら歌えない、そして、聴くことの大好きなこのグランマ、でも「難聴」は日々深刻化している。
何時だったか、「グランマのひとりごと」に「東洋のスイス」という題でウェブに書いたが、まだ日本からの一般渡航が自由化されていない時、ある新聞社、外務省、カンボジア大使館の協力で、高校生の私をカンボジアへホームステイ体験に大学生と2人で行かせてくれた。バッタンボンという村の晩餐会で、皆が日本の歌を「歌え」と言う。同行の大学生が「さくらさくら」を歌おうというので歌い始めた。途中で音が外れて、可笑しくなった。途端、私は歌いきれず笑い始めた。そしたら、会場中が皆笑い出した。音痴であんなに人に喜ばれた経験はあの時だけだ。半世紀以上前の出来事だけれど未だに忘れられないなぁ。笑
とにかく、今日のさくらシンガーズのポットラック・ピクニックの往路に1時間10分、帰路に40分、合計2時間運転してもらった。ラングレーの素敵な個人宅。さくらシンガーズのメンバー知子さんのご主人、パートリックさんが運転して下さった。知子さんは数日前、転んで左手小指を骨折、不自由な手だが彼女は笑顔を絶やさず、同行してくれた。到着した高木邸、とにかく、庭の綺麗さに感動する。隅々に生えている苔のような植物も、愛情一杯に育てられている、濃いピンク、僅か1ミリ足らずの大きさで土に這う緑の上に点々と一杯花を咲かせていたのです。それぞれがそれぞれに思いを込めたポットラックのお弁当。綺麗で美味しくて楽しい。
中村さんから夜、ピクニックの楽しい写真が送られてきた。そして、一晩明けた今朝はPCを開けた途端、ジンジンさんから十数枚の写真が出てきた。思わず皆の写真の笑顔に、夢中で「おはよう!」と笑顔を返していた。
もう一度、さくらシンガーズの皆様「ありがとう。」これからも美しい歌声で多くの人を楽しませてください。