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シニア

カナダで暮らすシニアの生活に役立つニュース

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144回 ピクニック、さくらシンガーズ

 「ああ、疲れたぁ。」「でも、たのしかったぁー。」さくらシンガーズメンバーのポットラック・ピクニックに参加させてもらったのだ。そして、今帰ったところ。とにかく、疲れた。けれどやっぱり行かせて貰えてよかった。そして、この「幸せ感」を今ここに書いておかないともったいない。このグランマはすぐ忘れるからね。楽しかった今日の思い出を、さぁ今から書き始めよう。  彼らがこの春、バンデューセン公園の桜祭り(Sakura...

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142回 グランマの日本旅と孫、そして、別れ

 4日前に10日間の短い日本旅行から帰って来た。数少なくなった私の年寄り友達に「さよなら」を言う為の今回の旅だった。  若い人達は知らないかもしれないけれど、1980年代の多くの女性に、力強い女の生き方と、気づきと、刺激を与え続けていた作家の桐島洋子さん。今年、彼女は7月7日に86歳になる。今回、彼女を又、横浜の自宅へ訪ねた。アルツハイマー系認知症にかかっていると言われ、『ペガサスの記憶』と言う本が一家4人の手で出版されたのが2022年の9月。あれからこの7ヶ月の間、3回、私は彼女を訪問した。...

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141回 若い友達 その2

 2023年1月24日、仲良しだった美樹ちゃん(33歳)が日本に帰ってしまった。ああ、寂しい。彼女は息子のダウンタウンのコンドに住んでくれていた。むろん無料で。息子は「難聴と眩暈でふらつく」この老婆を心配して、私の所に来てくれている。でも、コンドを空き家に出来ず、賃貸もしたくない。「誰か気持ち良く住んでくださる人いないかなぁ?」と呟いたら日本から一昨年、美樹ちゃんが来てくれた。 それから一年たって、不思議、不思議、今度は美樹ちゃんが帰国するその寸前のことだ。彼女がいなくなる。「困ったなぁ。」またここで呟いたら、インドからメールが入った。まぁ、懐かしい「RICKY」(24歳)からだ。  以前、私は幾つかダウンタウンに賃貸コンドを持っていた。その一つ、一番小さい480SQFTのコンドが美樹ちゃんの居たのと同じビルにあった。それは2階でベランダが道路に面し、メープルの街路樹が秋には道路を彩り、その横は「ロブソン スクエア」。ビルの後ろは大道りに面し、そこに「グロッサリーストア」があり、更にそのビルには映画館もある。歩いてロブソン スクエアを通り越すと「カナダ ライン」の駅、その先には図書館、そうそう私の好きなVSO(バンクーバーシンフォニーオーケストラ)のオーフィアム劇場も。更にもう少し歩けば「QE(クイーンエリザベス)劇場」にも行ける。レストランも一杯あるし便利なのだ。...

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140回 若い友達 その1

 アレー、何だろう?このメール。受信したばかりのメールを開けた。それはなんと2年前、バンクーバー新報の求人広告に募集広告を出した「家事手伝い」への応募者だった。その青年の来加は数ヶ月前だった。でも2年前の広告を見ることが出来るのだ!これが私の苦手なIT世界の現実なのだろうか?  我が家は夫の趣味と仕事(建築)のおかげで広さ4880SQFT。そこには使ったことのない「サウナ」に、以前は使っていた「ジャグジールーム」、小さな日本庭園付きの和室、浴室5つ、寝室6部屋、プレイルームもある。そろそろ84歳に近いこの老婆と息子の2人には大きすぎる。手入れが出来ない。それで「家事手伝い」募集をした。結果は2年間応募者は無かった。しかし、広告掲載2年後の今年、初めてこの応募者があった。早速、応募者に連絡すると「家を見たい」と来てくれた。...

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139回「思い出」

 それは先月、4月8日だった。隣室の電話のベルが音高く鳴った。急いで受話器をとる。すると「澄子さん、『彼女』、今朝3時に亡くなられたってご主人から電話を頂いたの。」と洋子さんが言った。亡くなったその「彼女」の居たホスピスへ、先週4月1日に連れて行ってくれたのが洋子さんだ。  その4月1日のことは前回ここでお話した。それは、こんな会話から始まった。その日、運転中の洋子さんと共通の、暫く会っていない友達がいた。ふっと「彼女」に会いたいなぁ。と言うと運転してくれていた洋子さんが、「彼女、今ホスピスにいるのよ。連れて行ってあげる。」と言うと、そのままそこから近いホスピスに連れて行ってくれた。そして、私にしてみるとその彼女に会うのは半年ぶりだ。しかし、ホスピスで会ってみると彼女はもう私が誰だか分からなくなっていた。私もその人が、私の知っている彼女だとは思えなかった。...

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138回「ホスピス」と思い出

 昨日だった。メトロポリタンオペラ上映を観ての帰り、半年ほど会っていない友人Aさんのことが気なって、運転中だった共通の友人に「Aさん、どうしているのかなぁ。」とふっと言った。運転しながら彼女が答えた。  「Aさん、彼女ね、今ホスピスにいるのよ、会いたい?」...

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137回「世界で一番幸せな男」

 お正月が過ぎて間もなく、美樹ちゃんからメールが届いた。美樹ちゃんは今年33歳、何時だったか、グランマが間違って34歳と言ったら、「やーだぁ、私33歳よ」と訂正させられた。彼女の笑顔、それは美しい、優しい、そして、よーく全てに気が付く、人の心が読める聡明な女性なのだ。グランマは彼女の笑顔が大好きで会う度に元気がもらえ、嬉しかった。でも、彼女は1月24日、カナダから日本へ帰った。たった1年間のバンクーバー滞在だった。  彼女の帰国後、淋しがるグランマを想像したのか、理由は分からない。けれど彼女は自分の帰国ずっと前にグランマに「101歳、笑顔のお爺さん」の写真を送ってくれていた。それは『世界で一番幸せな男』(河出書房新社)と言うタイトルの本の表紙だが、グランマは写真を見た途端、その笑顔のすばらしさに感動。それは仏陀でもない、聖母マリアでもない、キリストでもない、ダライラマ?パラマハンサ・ヨガナンダ?シュリ・シュリ・ラビ・シャンカール?一体誰だろう?...

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【ボストンキャリアフォーラム体験記】アメリカで日本の会社に内定?留学生の就活事情

【ボストンキャリアフォーラム体験記】アメリカで日本の会社に内定?留学生の就活事情

 こんにちは、記者の髙橋です!現役大学生で就活生でもある私なのですが、この度世界中から集まった日本人留学生が一挙に求職に訪れる年に一回のイベント、ボストンキャリアフォーラムに参加したので、その様子を記録していきます:)  ボストンキャリアフォーラム(以下ボスキャリ)とは、毎年10〜11月頃にアメリカのボストンで3日間開催される、世界最大級の日英バイリンガルのための就職イベントです。今年は11月の17日〜19日の3日間、外資系を含む170以上の企業が参加し、就職先でのグローバルな活躍を求める留学生たちが集いました。 ボストンに向かう機内での様子  16日にボストンに到着するため、15日のお昼にバンクーバーを出発してシアトルで乗り換える便を利用しました。ホテルを一緒に利用する友人達とは現地で集合する予定で、一人で現地に向かうことに少し不安もあったんですが、なんとびっくり、私が利用した便はボスキャリに参加する学生で溢れかえっていました、、、!バンクーバーからボスキャリに参加する学生がこんなに多くいるのかという驚きと、イベントの規模の大きさを痛感した瞬間でした(笑)しかし道中でたくさんの友人ができ、乗り換えやホテルのチェックイン時間までの待ち時間などを共にしながらお互いの就職活動について語り合う良い時間を過ごすことができました。 翌日からのボスキャリに向けて乾杯!  ボスキャリ会場から徒歩15分ほどのホテルに到着。私のルームメイトの友人の繋がりで4人で滞在したのですが、ここでルームメイト以外の2人とは初対面。初めて会う人と4日間同じ部屋に滞在するのはなかなか新鮮な体験でしたが、みんな素敵な子達ですぐに打ち解ける事ができました。全員1〜2ヶ月ほど前からこのボスキャリに向けて事前に準備をしており、ボスキャリ初日である翌日から複数の企業の面接の予定があったため、この日はお互いの就職活動状況について話し合ったり面接の準備をして早めに就寝。 配布されたネームホルダー  会場に着くと文系と理系の学生で色が分けられたネームホルダーが配布されました。1階が面接ブース、2階に各企業の説明会などを行うスペースがあり、3階は学生や参加企業の社員の方々が談話したり休憩できるスペースとなっていました。 Walkinを受け付けている企業一覧  上記の写真は現地での面接の申し込み(以下Walkin)を受け付けている企業の一覧表です。筆者の体感ですが、ボスキャリに参加している企業の1割ほどが外資系で、その他はグローバルに事業を展開している日系企業がほとんどでした。Walkinに関しては、想像していたよりも多くの企業が現地応募も受け付けている印象。とはいえボスキャリは、Webサイトに登録をしていれば事前に志望する企業の選考にオンラインで進むことができるので、ボスキャリ現地での内定獲得を狙う方は1〜2ヶ月前から準備を進めておくことを強くお勧めします。 学生の休憩スペース  午前から入っていた最終面接で無事内定をいただき、ほっとしたのも束の間、次の面接の準備もあったので3階の休憩スペースに向かいました。ここでは就活生達がランチを食べながら談話したり、控えている面接の準備をしたりしていて、私もボスキャリ3日間の中を通してかなりの時間をここで過ごしました。 休憩スペースにて次の面接の準備!  このように過ごしながら、私は事前に予定していた面接を三日間で8つ、Walkin面接を3つ受けました!スケジュールはタフでしたが、その分充実した就職活動ができたと思います。 ディナーの様子  上に記載の写真は、内定をいただいた企業の方々とご一緒したディナーの様子です。ボスキャリでは内定者や選考を進んでいる人を対象に企業から声がかかり、このようにその日のディナーに招待されることがあります。同企業に内定した方や人事部の方々とお話しできる良い機会なので、ご招待をいただいたら積極的に参加することをお勧めします🎵  12月に東京、3月にロサンゼルス、4月にロンドンと、まだまだこのキャリアフォーラムは世界各地で開催される予定です。同じように海外での経験を活かして働きたいと考える学生の方や、様々な企業の方々とお話しできる良い機会になるので、就職活動中の方々はぜひ参加してみてください! 各キャリアフォーラム詳細についてはこちら

バレンタ愛 コラム カバーイメージ

ウィーンのカフェのクリスマス

 前回はオーストリアのクリスマス時期に食べられるクリスマスクッキーを紹介しましたが、今回はカフェのクリスマス。一年で一番大切な行事だけあって、ウィーンのカフェも気合いの入り様が違います。  クリスマスといえば欠かせないのがツリーですが、いくつかのカフェの前には美しいクリスマスツリーが立ちます。こちらのクリスマスツリーは、本物の木を使用している事が多く、カフェの前やクリスマスマーケットのツリーももちろん本物!素敵なクリスマスの思い出になる記念写真も撮れますよ。 カフェラントマンの前のカラフルなクリスマスツリー カフェツェントラルのクリスマスツリーはクラシックな美しさ  街中イルミネーションで輝くウィーンですが、カフェもイルミネーションやクリスマスデコレーションで飾られます。 デメルがあるコールマルクトのイルミネーション  ショーウィンドーの飾りや、この時期にしか販売されないクリスマスグッズも要チェック!カフェの飾りやショーウィンドーを見ながら、歩いているだけでも楽しめます。 カフェザッハーもクリスマスデコレーションで飾られます 歩行者専用ゾーンにあるカフェスルッカは建物全体を使ってデコレーション レープクーヘンで飾られたメルヘンチックなゲルストナーのショーウィンドー お菓子の家やクリスマスクッキーが飾られたゲルストナーのウィンドー カフェハイナーのショーウィンドーにもお菓子の家が  12月に入ってからクリスマスまでをカウントダウンしながら開けていく、アドベントカレンダーを売りだすカフェもあり!中身はチョコレートやレーブクーヘン、クリスマスの飾りなど種類によって様々です。パッケージもかわいいし、中から何が出てくるのか分からないので、毎日ワクワクドキドキ感を味わえます。 ゲルストナーの豪華なアドベントカレンダー かわいいパッケージのスルッカのアドベントカレンダー かわいいパッケージのスルッカのアドベントカレンダー  クリスマス時期にしか販売されないカフェスイーツもあります。ドイツ発祥のシュトーレンは、ウィーンでも人気。それぞれのカフェの自家製のレシピで作られています。 ハイナーのアーモンドシュトーレン  レープクーヘンもよく見かけるクリスマス時期のスイーツですが、食べてしまうのがもったいない&そのままプレゼントにも出来る素敵なものもあります。 デメルの職人技が光るレープクーヘン ...

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第105回 「商売はすでに新しい世界を生きている」

100回を超えて続けてきたこのコラム、これもみなさんの支持あってのことと、感謝、感謝である。そんななかいささか寂しいことだが、この12月をもって終了の運びとなる。そこで今回は、私がここで伝えてきたこと、伝えたかったことを総括し、改めて語りたい。 まずこのコラムでは、しばしば価値創造活動、具体的な例としては、売り方ひとつで売れ行きが大きく変わっていく例をお伝えしてきた。連載第1回の猫の貯金箱の話はその典型で、その他、最近取り上げたシフォンとサブレの事例など、同様のテーマで取り上げてきた実例は数多い。しかしそれらを通じ伝えたかったことは、単に「売り方」の工夫ではない。「売り方」に見えるものは、実は動機の生まれ方に関することで、私の専門分野のやや小難しい言い回しをすれば、お客さんの〝感性〟という脳の働きにいかに働きかけるか、それによりお客さんにとっての価値や意味の認識がどう変わり、行動がどう変わるかという営みだ。すると事は単なる売り方や、ましてや店頭でのPOP(店頭販促物)の作り方の話ではなく、商売のすべての分野・段階におよぶ。このことを端的に伝えてきたのである。 また例の多くは、それまで売れていなかったものが売れるようになったものだった。そこからは「売れない」という現象が意味すること、そもそも「売る」ということ、「買う」という行為は人にとってどういうものなのかという気づきがある。 モノやサービスがあふれかえっている今日、それでもお客さんが「買う」のは、自分の人生に新たな価値や意味を発見したいからであり、それはいつの世も変わらない。「売る」とは、そういった人の根源的な欲求にいかに応えるかであり、売上は目的でなく応えた結果だ。さればこそ、売上が商いの最高の勲章となるのである。  またもうひとつ、ここで繰り返し語って来たことは、お客さんとの絆作り、顧客コミュニティを育むことの大切さ、それが商売にもたらすものの大きさだ。最近取り上げた牛乳販売店の誤発注の話などはその典型だ。他にも、数多くの例をご紹介してきた。ただ、絆作りと言うと「余裕ができたら取り組みます」という反応もあり、絆作りが収益にもたらすもの、裏を返せばこれが成されないことによる損失についての誤解はまだまだ根強い。 商売というものは顧客がいて初めて成り立つ。顧客が顧客であり続け、彼らの十分な価値認識と相まって、正当な対価をもって「買う」と行動し続けてくれれば、企業収益は安定する。そういう顧客が増えれば企業は成長する。企業の安定も成長も、常に顧客と共にある。それを実現することが、絆作り、顧客コミュニティ育成の第一義だ。 またこの時代、顧客が口コミなどによって新たな顧客を生む力は強大かつスピーディーで、顧客コミュニティが育まれることで、それは自己増殖的に大きくなる。さらにはこの先、顧客コミュニティは、商品・サービスの開発やマーケティングに絶大な影響力を発揮していく。すでに作り手・売り手・買い手の垣根のない円環のような組織体が、私の身近の実践者らの現場には続々誕生している。 商売は、すでに新たな世界に生きている。そしてそれは、人と人とがつながり合うところにこそある、新しくも懐かしい世界なのである。

第36回BC州日本語弁論大会のお知らせ

第36回BC州日本語弁論大会のお知らせ

【記事提供 在バンクーバー日本国総領事館 文化および広報部門】  第36回BC州日本語弁論大会が、2024年3月2日に開催されます。ブリティッシュコロンビア州とユーコン準州に居住する、日本語を外国語として、または第二言語として学んでいる全ての方々からの申し込みを受け付けています。入場は無料で一般公開されます。 日時:2024年3月2日(土)   高校部門:10:00 am-12:00 pm、大学/一般部門:1:00 pm-5:30 pm場所:ブリティッシュコロンビア大学 アジアンセンター ガイドラインとオンライン申込フォーム ガイドラインはこちらから。 締切までにオンライン申込フォームで登録してください。 スピーチ原稿のテンプレートはこちらからダウンロードしてください。 締め切りまでにスピーチ原稿と音声ファイルを bcjapanese@gmail.com に送信してください。 申込締切:2月9日(金)午後5時 こちらから過去の優秀作品をご覧いただけます。 最終選考者、プログラム、結果は下記日程で発表されます。ご確認は、こちらから。 最終選考者:2月16日(金) プログラム:2月下旬 ...

G7広島サミット レガシー・プロジェクト「若者たちのピース・キャラバン」で日本とカナダの若者が議論・交流会

G7広島サミット レガシー・プロジェクト「若者たちのピース・キャラバン」で日本とカナダの若者が議論・交流会

G7広島サミットの火を絶やさないために  G7広島サミット レガシー・プロジェクト「若者たちのピース・キャラバン」とは、広島県が行う事業で『へいわ創造機構ひろしま』が実施(後援:外務省)。G7広島サミット(今年5月19日から21日に開催)の成果を受けて、広島を中心とした日本の若者を日本を除くG7各国に派遣し、現地の若者との議論・交流を通して広島への関心を更に高めつつ、核兵器問題をはじめとした幅広い地球規模課題の解決に向けた機運向上を図ることを目的としている。 アメリカ・カナダへの派遣は11月12日から19日に実施。サンフランシスコでの行程を終えバンク―バーに到着した日本の大学生・大学院生5人は、15日に在バンクーバー日本国総領事館で岡垣さとみ首席領事と久田桂嗣領事から日加関係やカナダ情勢、G7広島サミットなどについてのレクチャーを受けた。翌16日はブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)内 C.K.Choi ビルの会議室で、カナダにおける若いリーダー育成のための組織『ヤング・ディプロマッツ・オブ・カナダ』(Young Diplomats of Canada)から参加の5人とワークショップに参加。17日にはバンクーバー博物館、日系文化センター・博物館を訪問し、日系カナダ人の歴史について学んだ。 日系文化センター・博物館を訪問した「若者たちのピース・キャラバン」参加者たち(左から)ルイーズ阿久沢(日系センター理事)、奥田弥陽乃さん、鬼木優里さん、ケーラ後新門フォスター事務局長、山田杏菜さん、神田実鈴さん、四反田直樹さん(写真提供: へいわ創造機構ひろしま) 日本から派遣された大学生・大学院生5人 奥田弥陽乃(ややの)さん(広島大学1年)は、広島の大学生として何かできないかと考え、夏休みに模擬国連に参加。同じころ、このプロジェクトに応募した。「国際政治に関心があり、政治という手段を用いて平和で協調性のある世界を構築したいと考えています」山田杏菜さん(京都大学2年)は大阪で生まれ育ち、高校生のときに2年半アメリカで暮らした。「授業で原爆について話し合う時間があり、核兵器問題について興味を持つようになりました。覇権国の異なる立場や歴史的背景を理解しながら、核軍縮と国際平和に向けた協力の重要性について主張したいです」神田実鈴(みすず)さん(広島大学大学院修士2年)はG7広島サミットでは、メディアセンターで通訳のボランティアをした。その後、7月に岸田総理大臣が広島を訪問した際に、若者代表として総理との懇談会に出席した。「具体的な政策レベルでの対話というのはむずかしいですが、若者であれば本音の議論ができるのではないか、自分たちに何ができるか、議論を深めたいと考えています」 鬼木優里(おにき・ゆうり)さん(京都大学2年)は中学・高校時代を広島で過ごし、ドイツの高校に2年間留学した。広島では慰霊碑巡りの案内や核兵器廃絶のための草の根運動に参加した。「核兵器をはじめとした大きな課題に対して私にできることはなにか、また原爆を落としたアメリカという相手国のことを知る機会になるのではと、この派遣を通して模索していきたいと考えています」 四反田(したんだ)直樹さん(京都大学4年)は工学部でAIを使ったロボット制御の研究に取り組んでいる。「自分のやっている研究が軍事利用されるのではという問題もあり、自律ロボットが次の核兵器にならないためにはどうしたらいいかということを議論できればと思っています」 「世界を非平和にしている要素は何ですか?」  11月16日、政策デザインワークショップの議題は「世界を非平和にしている要素は何ですか?」で、日本とカナダの若者10人が、核兵器、ウクライナ支援、中国対策、エネルギー危機、食糧、地球温暖化などについて議論。その他の関心事についても意見を述べあった。 終了後に感想を聞くと「カナダでは先住民に対する問題意識が、思っていた以上に高いことを実感した」「日本では自然災害というと地震や津波を考えるが、アルバータ州の人が気候変動を挙げ、大雨による壊滅的な洪水の話をしたのが印象的だった」「日本のジェンダー問題について聞かれたがうまく答えられなかったので、今後の課題にしたい」など。それぞれが今後も地球規模課題の解決に向けて模索し、平和の実現のために行動していきたいと語った。(取材 ルイーズ阿久沢) 政策デザインワークショップ終了後、閉会の挨拶をする在バンクーバー日本国総領事館の岡垣さとみ首席領事(Photo by Louise Akuzawa © ...

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