2022年7月、コロナ禍のフランスでルモンド紙に「衝撃的な存在」と評された舞踏家工藤丈輝が、バンクーバーの舞台であらたな波動を世に送ります。音楽は「アジア・トライ」主宰、各地で幾多の舞台を支えてきた曽我傑、美術は2021年日本アカデミー賞美術部門で優秀賞に輝き、今や名実ともにのりに乗った黒川通利が集結。
「蹠の剃刀(あしうらのかみそり)」は舞踏の創始者、土方巽が歩行法のイメージとして投げ出した要素のひとつ。安穏で無菌の生き方が好まれる現代、この言葉の持つ意味の大きさを知り、識閾下に埋もれた「人間性」諸相をあらわにします。
Direction & Dancer: Taketeru Kudo
Music: Masaru Soga
Stage Set: Michitoshi Kurokawa
Costume: Konomi Shibata
Light Design: Seiji Hayakawa
Production Manager: Yeoreum Hang
出演:TAKETERU KUDO(工藤 丈輝)・JAPAN
タイトル:「The Foot on the Edge of Knife ー 蹠の剃刀(あしうらのかみそり)」
日時:3月15〜18日 午後8時
会場:Annex, 823 Seymour St, Vancouver, BC V6B 3L4
公演予定時間: 約75分
ウェブサイト:TAKETERU KUDO: The Foot on the Edge of Knife
チケット:バンクーバー・インターナショナル・ダンス・フェスティバル 2023
工藤丈輝
‘67年仙台市出身。慶應義塾大学仏文科卒。在学中より舞台活動を始めるが、舞踏との出会いが以後の針路を決定づける。渡米して玉野黄市に師事。和栗由紀夫作品に出演ののち、山海塾に参加。元藤燁子主宰のアスベスト館ではその封印まで舞踏手のみならず振付まで手がける。近年はソロを主軸に世界各所を公演、ワークショップして周る。近年に「荒漠器」、「恐怖の恋」、「飴玉☆爆弾」などがある。
曽我傑(サウンドアーティスト)
少年期、音楽の基礎を祖父と父に学ぶ。その後、ピアノ、作曲、和声・対位法、ギター、リュート、などを習得。‘71年〜75年、テリー・ライリー、ジョン・ケージに現代の作曲と可能性について学ぶ。‘73年より佐野清彦、多田正美らとともに現代音楽グループ“GAP”の活動を開始しさまざまな試みを行う。‘70年代より演劇、舞踏、ダンス、イヴェントなど多角的に関与し今日に到る。自身の企画「アジア・トライ」をインドネシア、日本などアジア一円で展開中。