時が経つのは早いもので気が付けばもうすぐクリスマス。ウィーンでは11月中旬からクリスマスマーケットが始まり、街中のイルミネーションも輝き始めます。カトリック教徒が多いオーストリアでは、クリスマスは一番大切な行事です。日本では「骨付きチキン」や「デコレーションケーキ」がクリスマスに食べるものとして一般的ですが、オーストリアではいつもと違う特別なものということで「魚」を食べる家庭も多いようです。日本では日常欠かせない魚ですが、海のないオーストリアは以前はスーパーにスモークサーモンしかなかったり、あってもサーモンの切り身だけだったりという状況でした。それがクリスマス時期になると普通のスーパーにも魚、しかも鯉が並ぶのはとても驚きでした。近年でこそウィーンのスーパーでも鮮魚を扱っていますが、クリスマス前はやはり鯉が並びます。だからと言ってどの家庭でも魚を食べるわけでもなく、それぞれの家庭で色々なメニューが食卓に上がります。
でも、ほとんど全部の家庭で食べられているものと言っていいのは「クリスマスクッキー」!日本のお正月に食べられる「お節料理」と同じようなもので、基本のクッキーが何種類かあり、それぞれの家庭で受け継がれているレシピがあり、クリスマス前になるとおばあちゃん、お母さん、娘、子供たちを中心に何種類もたくさん作ります。クリスマス前から年明けまで食べ続けるのと、プレゼントや手土産として他の人にもあげたりするので、1種類につきレシピはキロ単位だったりもします。その種類は各家庭で多少違いますが、アーモンドプードルを混ぜたクッキー生地を三日月型に形成しバニラシュガーをまぶした「バニラキプフェル」や、間にジャムを混ぜた「リンツァーアウゲン」などが代表的なものです。興味のある方は以下のリンクからレシピも見られますので、是非作ってみてください。
クリスマスのお菓子、バニラキプフェル (austria.info)
リンツァーアウゲン・クッキーのレシピ ➢ 作り方 (austria.info)
レシピ:シナモンの星クリスマスクッキー (austria.info)
ウィーンのカフェでも、それぞれのカフェオリジナルのクリスマスクッキーがかわいいパッケージに入って販売されます。もちろんクリスマス時期の期間限定!たくさんの種類のウィーンのクリスマスクッキーと、カフェのかわいいパッケージをお楽しみください。
このようにどこのカフェでも、オリジナルのクリスマスクッキーが並びます。カフェだけではなく、パン屋さんやスーパーなどでも色々な種類のクリスマスクッキーが販売されています。色々買って食べ比べても楽しいですし、この時期にウィーンに来られることがあればお土産にもお勧めです。