「カナダは自由。他人に干渉しないライフスタイルが生きやすくて、新しいことに挑戦しやすいです!」と話すのは、現在、バンクーバーの会社で管理部総務経理チームリーダーとして活動中の優希くん。今回はそんな優希くんにバンクーバーでのコープ生活の話を聞いた。
大学卒業後、大手企業に就職したにもかかわらず、思い切ってカナダに来ましたね。
いえいえ〜笑。海外に住むことは、僕の中で、ずっと決めていたことなので。決断に関しては自分自身との戦いとかはなかったですね。就職先の最終面接の時点で、2、3年したら会社は辞めます、と伝えていたくらいでした。それよりも問題はお金! 300万円貯金ができたら会社を辞める予定にして、やっと去年の2月に目標金額に達成し、誰に反対されるわけでもなく「行ってきます!」と日本を出ました。
気持ちの良いスタートでしたね。カナダに来る理由は何でしたか?
二つあります。まずは、海外のオフィスワークスタイルを知りたかったことです。学生時代に、ロンドン大学の日本語学科に在籍したのですが、そこで仲良くなったイギリス人の学生さんたちがみんな僕より日本語が上手いのに、誰も日本で働きたくないって言うんですよね。その時初めて日本の働き方ってそんなに酷いのかな?って思い、それを知るために卒業後は人材会社に就職しました。そこでいろんな日本の会社の働き方を学び、次のステップとして、今度は海外での働き方を実際に経験したくて、カナダに来ました。もう一つの理由は、単に日本でのコロナ生活がキツかっただけです。笑
そして、コープ留学にバンクーバーを選ばれたのですね
はい。コープ留学だったらスキルも学べて仕事もできるのが魅力的でした。人材会社にいたのでマーケティングを勉強しようと、座学の6ヶ月を終え、現在は実務経験の6ヶ月のところにいます。コープ後は、ワーホリとセカンドワーホリで2年はいる予定です。
すでに2年後の予定まで!イメージ通りのコープ留学だったわけですか?
全然違いますね・・・笑。カナダに来る前に色々調べていたら、コープ留学生たちは飲食店で働いて帰国コースが大半なので、僕もきっとその道を歩むんだろうなと想定していましたが、オフィスの仕事を得て、またフリーランスとしてデジタルマーケティングの仕事もいただいているので、全くの予想外でした。
いい意味での予想外でしたね。
そうですね!僕が知りたかったオフィスでの働き方を体験し、日本よりも優れた面もたくさん学べました。例えば、「長期休暇はみんな取るよね!」が前提だし、体調不良になったら、すぐその場で休めるのが当たり前。そしてその人をカバーをしてくれる人もちゃんといる。あとマネージャーとの関係性も違う。日本だとファミリー型と呼ばれ、人に迷惑をかけない働き方だけど、こっちでは自分の仕事さえちゃんとこなしていれば、あとは何をしても自由。それがすごく良いですね。新しいことに挑戦しやすい環境なので、僕にはあっているなって思っています。
とんとん拍子で進んでいますね。
いや〜、英語力とマーケティングの知識が全然足りてないなって日々思っていますよ。仕事しながらオンライン英会話を受講していましたが、ラテン系の人たちと比べたら喋る能力は低いと感じるし、細かいニュアンスだとか自分の意見を100%伝えられないもどかしさもあって、壁にぶち当たることもあります。
マーケティングに関しては、一緒に勉強してきた周りの友人がSEO、プログラミング、ワードプレス等の知識を持って渡加しているんで、ゼロからスタートした自分と比べて、差を感じますね。Twitterも学校の仲間たちとフォロワー数の競争をしていましたけど、ずっと負けっぱなしで悔しかったです・・・笑。でも、半年でやっと700人フォロワー獲得して、今は3万近くのインプレッションをゲットする日も増えてきました。
壁にぶつかることが学びや成長につながっているのでは?!
Twitterに関しては、ゼロから初めてここまで成長したと自負しています。楽しいんですよね。何を投稿しようか、ビューワー視点で戦略を考えるのが。Twitterのお陰で、留学生を含め、カナダに長期滞在している日本人、あとスタートアップの起業家たちなど、いろんな繋がりができました。今後は、繋がりを利用して、日本人をカナダに連れてくる仕事ができたらいいなって思っています。カナダ社会で、グローバルな人材を育成することで、彼らを日本に逆輸入する。そうすることで、国際的な考え方を日本の会社に持ち帰ることができると思っています。結果として、日本の会社を中から変えることもできたら、前述したロンドン大学のイギリス人学生さんたちじゃないけれど、誰しもが日本に来て働きたいっていう日本社会が作れるんじゃないかなって思っています。(写真提供 山根優希くん)